中野哲平の日記

中野哲平が人工知能に関して色々解説します

今、人工知能はどのくらい喋れるの?〜動物と人間の違い〜

こんにちわ、株式会社NAMの中野哲平です。
 
人間と他の動物の大きな違いの一つに、「流暢に楽しい会話ができる」ということがあります。
 
猿やイルカなど高等な生物は会話ができますが、それは生きるための情報の交換であって、僕らのような会話はできません。
 
つまり人工知能を作る上で、最も大事な一つの機能は「機械が人間と違和感なく会話する」ということです。
 
しかし、人間の会話とは非常に難しい。急にオヤジギャクを飛ばす人もいれば、何を言いたいか不明な人もいるつまり、人工知能の分野では、最も難しい技術の一つとなってます。
 
そんな中、今日もカナダから新しい論文が出ました。􀀰
 
 
AmazonはAlexaという会話AIを作って販売しています。(あまりイメージがないかもしれませんが、Amazonは人工知能に最も力を入れている企業の一つです)
 
Alexaを進化させるために、Amazonは「誰が最も流暢に喋れるAIを作れるかコンテスト」というのを開催しました。今回紹介した論文は、その大会の中で優秀だったAIの論文です。
 
具体例です。
 
このぐらいの正確さで今の人工知能は会話できます
 
人間:「映画の話をしよう」
AI:「何の映画が好き?」
人間「スターウォーズだ!」
AI:「その中でロボットについて、あなたはどう思いましたか?」

 

といった感じで一見普通の会話で単純ですが、これは相当な技術が詰まっています。人間のような会話をAIがするのは、まだ難しいとわかってもらえた気がします。
 
このようにAIの様々な事例を紹介していくと、AIが得意な分野と苦手な分野がわかったと思います。人を殺すのが簡単にできるのに、会話できないのは何で?と思ったあなた、それは鋭い疑問です。􀀳